危険なペット様との関係
ちょっとだけ嬉しくなって、自然と頬が緩む。
「ってか奈央、入浴剤入れすぎ。」
「だ、だって…!」
「だって?」
「恥ずかしい…から……っ」
「…ったく、その顔反則だろ……」
ユウが何か呟いた。
そしてぐいっと身体が引き寄せられる。
耳元にユウの顔がある。
「せっかく俺が我慢しようとしてたんだけど?」
「へ…?」
「でもまぁ…今のは奈央が悪いよな?」
そう言って、いつものようにニヤリと微笑む。
ユウの指があたしの髪をかきあげて、首筋に唇を這わせる。
「っ…あッ……」
「奈央って…首、弱いよね。」
「ゃッ…あっ…」
浴室にはあたしの甘い声と、時折、水音が響く。
それがまた、恥ずかしさを倍増させて
あたしは必死に声が漏れないように抑える。
「っ…んん……」
ユウの唇が上昇して、あたしのを覆った。
わずかに開いた隙間からユウの舌が侵入する。
あぁ…ヤバい
頭がボーっとしてきた…
キスしてるだけなのに、ね…
「…奈央っ?!」
遠のく意識の中で、そう叫ぶユウの声だけが聞こえた。