危険なペット様との関係
「ん…」
ユウ……?
次に目が覚めた時、ユウはあたしの手を握ったままベッドに腰かけていた。
「…おはよう」
「お、おはよ…」
あたしが起きたのに気づいたのか、ユウがニッコリと微笑んだ。
なんだか照れくさくなって毛布に顔をうずめる。
すると、ユウの手があたしの手をギュッと握り直した。
その手からユウの温もりが伝わってくる。
「調子は?」
「大丈夫、だと思う。」
「そか。良かった。」
「ユウ…もしかして寝てないの…?」
「…俺のことは気にすんな。」
「気にするよ!」
つい、声を荒げてしまった。
でも…
気にしない、なんて無理だから。
ユウのもう片方の手を握りしめる。
「冷た…」
「奈央の手……温かいな。」
「ユウが冷たすぎるんだよ。」
本当に氷みたいに冷たい。
きっと、ずっとあたしのそばにいてくれたんだ……
そう思うと嬉しくて
そっと、身体をユウに寄せた。