危険なペット様との関係
*胸の痛みと恋
「はう…」
…ヤバい。
また頬が熱い気がする。
もう放課後だというのに
あたしの頬は思い出すだけで赤みを帯びる。
今は、武ちゃんが補習で解説をしてくれていたんだけど…
“夜、…楽しみにしてる。”
どうしても、今朝のユウとのやり取りが頭の中を過ぎる。
一緒に寝て、なんて…
なんであんなこと言っちゃったんだろ…
確かにユウが寝てなくて心配っていうのもあったけど
なんだか、それだけじゃない気がする。
なんでこんなに気になるんだろ…?
「はぁ…」
やっぱり考えてもわかんないや…
………でも
ユウ、すごく嬉しそうだったな…
本当に心から喜んでくれてる感じがして
あたしまで嬉しくなった。
「どうした?手が止まってるけど。」
「あ、ううん。ちょっと悩んでて。」
「これか?これは…」
なんか武ちゃんはちょっと勘違いしてるみたいだけど…
ま、いっか。
ユウのこと、深く聞かれたら困るもん。
(よしっ…!)
あたしは背筋を伸ばして、目の前にあるプリントに取りかかった。