危険なペット様との関係
「今日もお疲れ。よく頑張ったな。」
「ホント、疲れたぁ…っ」
やっと2日目の補習が終わって、思わず欠伸がでた。
でもホント、疲れた。
普段しない分、余計に疲れるみたい。
「…さて、と。武ちゃん、あたし帰るね。」
「おう。じゃあな。」
カバンを持って、教室を出た。
もう誰もいなくなった廊下を歩く。
コツコツとあたしの歩く音が、しん…と静まり返った廊下に響く。
「ふぁ〜…」
「…でけぇ欠伸。」
「う、うるさいなぁ…!こっちはずっと勉強してて疲れ………ゆ、ユウっ?!」
勢いで言い返した先には、いるはずのない余裕の笑みを浮かべたユウが立っていた。
“なんでここに?”
そう聞く前に、ユウが口を開いた。
「迎えに来た。」
「へ?」
「また、あの教師に送らせるわけにいかねぇし。…ほら。」
目の前に差し出された手。
何これ?
あたしは意味が分からずに首を傾げる。