危険なペット様との関係
「店長、おはようございます。」
「…あぁ、ユウ。…ん?これはこれは珍しい。ユウがお客様を連れてくるとは。」
「こいつは今日、客じゃねぇよ。俺の仕事を見たいって言うから連れてきた。」
「あ、あの…よろしくお願いしますっ…!」
ぺこりと頭を下げる。
すると頭上で笑い声が聞こえた。
「奈央さんじゃないですか。ほら、顔を上げてください?」
その声の通りに頭を上げると、今日も白いスーツ姿の月舟さんがにこやかに立っていた。
やっぱりかっこいい…
不謹慎ながらもそんなことを思ってしまう。
「この間は申し訳ありませんでした。余りにも奈央さんが素直でしたから…」
「へ?この間…?」
「はい。でもドレスは本当にお似合いでしたよ。」
「え、いや、あの…」
全く、月舟さんの話の流れが掴めない。
どうやら前に来た時のことを言ってるみたいなんだけど…
さっぱり分からない。