危険なペット様との関係
ユウsaid story──
「はぁ…ホント、すいません。」
もう二度目になる。
この人の前で頭を下げるのは。
「僕じゃなかったら………襲われてましたよ?」
「…すいません」
呆れ顔でそう言われて、もう一度頭を下げる。
俺の腕の中に抱えられている奈央は、気持ち良さそうに寝息をたてている。
ホント、馬鹿だ。
つうか…カクテル一口でこれって……
危なすぎて心配になってくる。
とりあえず、奈央が起きるまでここにいさせてもらおう。
近くのソファーに寝かせて、俺も近くの椅子に座った。
「ったく…」
口ではそう言いながらも、嫌な気持ちにはならない。
間違いとは言え、酒を呑んだらこうなることがわかったんだから。
それはそれで良い。
それに
スカートから華奢な白い脚が覗く。
あまりにも無防備な、その奈央の格好に嫌な気分になるやつなどいるのだろうか?
特に俺の場合
「ないな。…絶対」
そう断言してしまう自分に、クスッと思わず笑みが零れた。
said story end──