危険なペット様との関係
えっと…
「ごめん…なさい」
とりあえず謝っておく。
なんとなく。
ユウの呆れた顔を見ていれば、あたしが何かしたんだろうってことは分かる。
それが何なのか、さっぱり覚えてないんだけど。
「本当に覚えてないわけ?」
「…はい」
「……じゃ、一つだけ約束して。」
「約束…?」
「俺がいないとこで酒は飲むな。…わかった?」
「う、うん。」
「ん、いい子。」
そう言って頭を撫でる。
ホント、子供扱いするんだから…
でもユウに頭を撫でられるのは嫌いじゃない。
だから結局、あたしはこうされると何も言い返せずに黙り込んでしまう。
「…どした?」
そういえば。
もう仕事は終わったのかな?
お客さんはいないみたいだけど…
もしかしてあたし、またユウの仕事邪魔しちゃった…?
「んなこと心配すんな。それに俺、この店のNo.1だし。」
「え?そうなの?!」
「まぁな。」
まぁ、これだけかっこいいと当たり前か…
改めてまじまじとユウの顔を見てみる。