危険なペット様との関係
暗い照明の中でもよく映える顔。
切れ長の目に見つめられたら、あたしは呼吸さえままならなくなる。
それに、いつもは何もしていない髪も、今日は仕事のためか、軽くワックスで固めてある。
それがまた、いつもと違う雰囲気を醸し出していて、胸がドキドキと高鳴る。
あぁ……あたし
あたし、やっぱりユウが好き。
少し細めた目も
あたしを撫でる綺麗な手も
意地悪に微笑んだ顔も
あたしの名前を呼ぶ吐息も
全て
全てが愛しい。
「…そんなに見てっと、観覧料とるぞ。」
せっかくの雰囲気が台無し…
少しむくれてユウを睨む。
でもそんなのユウにはこれっぽっちも効いてない。
それどころか、ニヤニヤと楽しそうに笑いだした。
「な、何よ…」
「いや?なんで顔赤いのかな〜って。」
ぜ、絶対わかっててわざと言ってる…!!