危険なペット様との関係



暗い照明の中でもよく映える顔。



切れ長の目に見つめられたら、あたしは呼吸さえままならなくなる。



それに、いつもは何もしていない髪も、今日は仕事のためか、軽くワックスで固めてある。



それがまた、いつもと違う雰囲気を醸し出していて、胸がドキドキと高鳴る。







あぁ……あたし



あたし、やっぱりユウが好き。



少し細めた目も



あたしを撫でる綺麗な手も



意地悪に微笑んだ顔も



あたしの名前を呼ぶ吐息も



全て



全てが愛しい。






「…そんなに見てっと、観覧料とるぞ。」



せっかくの雰囲気が台無し…



少しむくれてユウを睨む。



でもそんなのユウにはこれっぽっちも効いてない。



それどころか、ニヤニヤと楽しそうに笑いだした。



「な、何よ…」


「いや?なんで顔赤いのかな〜って。」



ぜ、絶対わかっててわざと言ってる…!!











< 122 / 150 >

この作品をシェア

pagetop