危険なペット様との関係



(…ユウ……)



あたしは何がしたかったんだろう…?



ユウに嫌われたかったわけでも



あんな顔をさせたかったわけでもないのに…



「…はぁ…」



…嫌われた、よね



ううん、違う…
あの目の色は………



失望…───











「…どうしたのよ?」


「萌香…」


「なんかあったの?話なら聞いてあげないこともないけど?」



萌香があたしの頭を撫でて優しく微笑む。



なんだか涙腺が緩んで、涙がでそうになった。



あたしは唇を噛んで、ぽつぽつと話し始めた。



「………あの馬鹿男」


「え…ちょ…」


「あぁ…馬鹿じゃなくて。変態アホ俺様男。」



それって…ユウのこと、ですか…?



もはや、誰だかわからない。



本名の方が短いし。











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