危険なペット様との関係



「ユウ…」



何度、そう呼びかけても返事は返ってこない。



それどころか、これが現実なのだという思いが押し寄せる。



足元に落ちた白い紙。



綺麗な文字が目に入る。



そういえばあたし、ユウの書いた文字、初めて見たかもしれない…



“ちゃんと飯食えよ。”



「っあ…なん、で……」



どうして最後まであたしの心配なんか…



あんなにひどいこと言ったのに



あんなに傷つかせたのに



なんで優しくしてくれるの…?






「ユウっ…好き……大好き──…」



ねぇ、神様…



お願いですから。



もう一度、



もう一度だけ。






ユウに会わせてください………











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