危険なペット様との関係



「店に来てからずっと、お酒を呑んでいたんですよ。」


「ずっと…?!」


「一応、止めたのですが、何か理由があったようでしたから。」



理由……



きっと、あたしのことだ…



「あた、し……ユウにひどいことしちゃって…」



大好きなのに



ユウを傷つけた



そばにいたいのに



自分から突き放した





「あ…たし……ユウのそばにいる資格…ないんです…」



ううん、違う。



もとよりそんな資格なんてなかった。



それでも、一緒にいたくて。



この微妙な関係を続けてきたのに…



それを自分から壊したんだ。









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