危険なペット様との関係
「あの、あなた誰なんですか?」
そうあたしが聞くと、彼は食べる手を止めて、じっとあたしを見つめる。
ドクン…
胸が高鳴って、身体が熱くなる。
あたしは誤魔化すように下に俯いた。
「…知りたい?」
「知り、たい…です」
「じゃあさ…」
彼の顔がグッと近づいて、顔を持ち上げられる。
あたしの視線の先には彼の綺麗な顔がある。
その顔が何かを企んだように笑った。
「キス、してみる?」
「んん…!!ゃあ…っ」
あたしが聞き返す間もなく、あたしの唇を彼の唇が覆っていた。
離れようと彼を必死で押すがびくともしない。
「はぁ…ん!ゃ…んン…」
息をしようと口を開けた瞬間に、彼の舌が入ってきた。
嫌…嫌なのに……
「ひぁ…んン……」
なんでだろう…
全力で突き飛ばすことが出来ない。