危険なペット様との関係
*学校では王子様
「ん…」
朝日が眩しい。
薄らと開いた目の合間から、ぼんやりと人影が見える。
(だ、れ…?)
その人影がゆっくりとあたしに近づいて、髪を撫でた。
そして柔らかい感触が額に触れる。
「〜っ!!ちょっと!変態!!!」
「朝からひどいな〜奈央は。」
「な…!奈央って…!!!」
なんでいきなり呼び捨て?!
っていうか、なんでそんなにニコニコしてるわけ?!
朝から変な起こされ方をされて、なんだかイラつく。
というか、何なのこの人…
1晩で馴染みすぎでしょ…
そんなことで軽く不機嫌になりながらも、彼を部屋から追い出して着替えて、リビングに行く。
今日は金曜日。
週の最後ということもあってか、かなり朝はダルい。
それに…