危険なペット様との関係
遡ること10分前───
「今日は寒いなぁ…」
そんな独り言を呟きながら、一人でコンビニから家への帰り道にあたる公園を歩いていた。
その時。
ふと、茂みの影で何かがガサッと動いた。
「…?」
チラッと、毛のようなものが見えた。
猫…かな?それとも犬?
もしかすると捨てられちゃったのかもしれない。
なんとなく可哀想な気持ちになって、茂みに近寄る。
あたしの家はマンションでペット禁止だけど…
このまま見過ごすわけにはいかない…よね?
そう思って茂みに手を伸ばした。次の瞬間
「…ひゃっ?!」
手に何かが触れた。