危険なペット様との関係
「そういえば…」
なんだかさっきからクラスの女子が騒がしく、次々に外へ出て行っている気がする。
見渡してみても教室には、あたしと萌香を含めて、ちょっとしか女子はいないし…
男子も心なしか少ないような…
「次って移動教室…じゃないよね?」
「次は現社でしょ?教室。」
…ですよね。
じゃ、なんで?
あたしが頭を悩ませているのに、萌香は興味がなさそうにお茶を飲んでいる。
ちょっとぐらい気にしてよぉ…
そう思っていたら、唐突に萌香が口を開いた。
「あれよ、あれ。」
「あ、れ?」
萌香が指さす方向には………校門。
「門がどうかしたの?」
「門じゃなくて、あっち。」
もう一度、窓の外を覗く。
すると門の前に人集りができているのが見えた。