危険なペット様との関係



「…武ちゃんが生徒をいじめるって他の先生に言っちゃうから。」


「あ゙ぁ〜!わかったわかったから!!」


「本当っ?!」


「本当本当。ほら、早くしろ。」



やったぁ!!



今だけは武ちゃんが神様に見えるよ〜



「武ちゃんって優しいね!」


「調子にのるな。」


「ハイハイ。」



上機嫌なあたしの耳には、武ちゃんの小言なんか入らなくて



ルンルンと鼻歌を歌いながら、野次馬の中に入っていく。



ってか思ったより人が多いな〜…



見渡す限り人人人。



掻き分けても掻き分けても中心にいる人物が見えてこない。



「ったぁ…」



それに、さっきから人に押されているせいで身体中が痛い。



武ちゃんともはぐれてしまった。



やっぱり来るんじゃなかった…



そう思った時だった。







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