危険なペット様との関係
「あの…怪我…」
日本語…通じてる?
っていうか、あたしの言葉通じてるよね?
「えーっと…は、ハウアーユー…?」
「…元気」
ホッ。良かった…
自分の片言の英語が通じたことに少し驚きながらも、とりあえず怪我はしていないことがわかって安堵の息をつく。
よし。特にどこも怪我はしてなさそうだし、元気だって言ってるし、大丈夫だよね!
「ここ寒いんで、気をつけてくださいね?」
そう言って、くるりと背を向けた。
もう会うこともない。そう思っていた。
それなのに…
あたしの耳には“彼”の不可解な言葉が背中から聞こえてきた。
「ねぇ……
僕を拾って?」
「…は…はぃ?」