危険なペット様との関係
「…ごめん」
「ぇ…?」
それだけ言って、ユウはあたしの上から退いた。
なん、で
なんで謝るの……?
静かにベッドに腰掛けたユウが、視線を落とし気味にあたしの身体を引き寄せて抱きしめた。
「ごめん。…やりすぎた。」
つう…とユウの指が頬を撫でる。
見るとユウの指の先が濡れていた。
あたし………泣いてたの?
あたしが泣いてたからやめてくれたの…?
「…ありがと」
「なんで礼なんか言うんだよ。」
「だって…あたしが泣いてたから止めくれたんでしょ?」
「…ちげぇよ。俺は無理矢理抱く趣味はないだけ。」
そう言って、照れくさそうに顔をそっぽに向けたユウ。
思わず頬が緩んでしまう。
「…つうか」
「へ?」
振り向いたユウは、また怖い顔をしていて
あたしの顔はあっという間に強張った。