危険なペット様との関係
「か…可愛い……」
なにこの可愛さ…!!
眠っているのか、長い睫毛がより際立っていて
髪は萌香よりちょっとだけ黒くて、風でサラサラと揺れる。
「どうしたのこの子?萌香の子ど…」
「馬鹿なこと言わないで。いいから何も聞かずに家に入れてくれない?」
「あ、うん。どうぞ〜」
“触らぬ神に祟りなし”
ということで、あたしは萌香の言う通り、何も聞かずに部屋へ招き入れた。
でも、玄関に入ってから数歩のところで萌香の足が止まった。
「どうしたの?」
「奈央……いつから同棲なんかする相手がいたわけ?」
「ど、同棲っ?!」
そう言った萌香の視線の先には、ソファーに腰かけてニコニコしているユウの姿。
あたしはブンブンと首を横に振って、慌てて否定する。
「ち、違うからっ…!!これにはいろいろと事情が…」
「はいはい。わかりました。…とにかくこの子をどうにかしたいんだけど。」
「あ、うん!」