危険なペット様との関係
とりあえずあたしのベッドに男の子を寝かせる。
リビングに戻ると、萌香とユウが睨みあっていた。
「あ、あのぉ…」
「「奈央。この人どうにかして。」」
は、ハモった…
キッと二人はお互いに睨みあっている。
な、なんか険悪な雰囲気が…
あたしはその雰囲気に耐えきれなくなって、萌香に話しかけた。
「も、萌香っ…それであの子は…?」
「………あの子は私の従兄弟。」
「い、従兄弟…?」
どうりで面影があると思った…
でも、なんで従兄弟をおんぶしてあたしの家に来てるの?
「あの子…蒼空って言うんだけど。おばさんが蒼空を預けて仕事に行っちゃったの。…で、あたしは蒼空のお守り役。」
「へぇ…」
なんか納得。
萌香は子供のお世話とか苦手だから、子供好きなあたしのところに来た、と。
「それもそうなんだけど。」
「へ?他に何かあるの?」
「うん…というか、そっちが問題なの。」
問、題…?
なんだか嫌な予感がして、あたしはゴクリと唾をのんだ。