危険なペット様との関係
ど、どうしよ…
蒼空くん、なんだかあたしのこと嫌いみたいだし…
ちらっと後ろを向くと、ユウがいつの間にかソファーに座って、コーヒーを飲んでいた。
(助けてよぉ…)
必死に目で訴えてみる。
すると、ユウに通じたのか、スッと立ち上がって蒼空くんの目線の高さにしゃがみ込んだ。
「……どっか行くか?」
「いい…の?」
「あぁ。どこがいい?」
「ぼく………水族館にいってみたい。」
少し控えめな声で蒼空くんがそう言った。
「行こ!行こうよ水族館!!」
「だってよ、蒼空。良かったな。」
「うん…!」
さっきまではすっごく、不安だったけど…
蒼空くんだって、まだ5才の男の子なんだもん。
きっと素直に甘えられないだけなんだよ。
あたしはニコッと笑って、蒼空くんの右手をとった。
「今日はよろしくね?蒼空くん。」
「…はしゃぎすぎて、まいごにならないでね。」
や、やっぱり可愛くない…!!!