危険なペット様との関係
「みてみて!こんなにいっぱい!」
キラキラした笑顔で魚の泳いでいる水槽を見ている。
中身はイワシなんだけどね。
これだけ沢山いると、いつもスーパーで並んでいるものとは別物に見えるから不思議。
「ところで。……いつから奈央あいつのママになったわけ?」
「へ?」
蒼空くんが少し離れたところで魚を見ているのを眺めていると、ユウがそんなことを言った。
なんか………ちょっと不機嫌?
顔には出てないけど、なんとなくそんな気がする。
「よくわかんないけど…蒼空くんが楽しんでるからいいんじゃない?」
蒼空くんが楽しいのが一番だもん。
…それに
「あたしがママなら、ユウはパパだね?」
「っ…?!」
「ん?どうしたの?」
「な、なんでもない…」
…変なの、ユウ
顔真っ赤だし。
こっち見ようとしないし。
「ママ〜つぎいくよ〜!」
「はーい!…ほら、パパ!行くよっ!」
真っ赤になっているユウの手をとる。
「……ったく、無意識が一番面倒なんだよ」
「へ?なんか言った?」
「さぁな?…ほら、息子が走ってくぞ。」
「あ!ちょっと待ってよ…!!」