危険なペット様との関係



その後もマグロやアシカのショーを見に行った。



正直言って、あたしは結構疲れてきたんだけど…



蒼空くんの元気、衰えしらず。



「蒼空くん。お昼、食べよっか。」


「うん。」



あたしは蒼空くんの手を握って、水族館の中にあるレストランに入った。



このレストランは、壁が水槽になっていて、食べながらでも魚が見れるらしい。



「わぁ…」



本当に周りが全部、水槽になっていて…



まるで海の中にいるみたい。



水に光が反射して、辺り一面がキラキラと光っている。



案内されて座った席も、横には水槽があって、時々魚が寄ってくる。



「すごいっ!すごいね蒼空く………蒼空、くん…?」



横に座った蒼空くんも喜んでいると思って話しかけたのに



蒼空くんはあたしに背を向けて、黙っていた。












< 72 / 150 >

この作品をシェア

pagetop