危険なペット様との関係
その後もマグロやアシカのショーを見に行った。
正直言って、あたしは結構疲れてきたんだけど…
蒼空くんの元気、衰えしらず。
「蒼空くん。お昼、食べよっか。」
「うん。」
あたしは蒼空くんの手を握って、水族館の中にあるレストランに入った。
このレストランは、壁が水槽になっていて、食べながらでも魚が見れるらしい。
「わぁ…」
本当に周りが全部、水槽になっていて…
まるで海の中にいるみたい。
水に光が反射して、辺り一面がキラキラと光っている。
案内されて座った席も、横には水槽があって、時々魚が寄ってくる。
「すごいっ!すごいね蒼空く………蒼空、くん…?」
横に座った蒼空くんも喜んでいると思って話しかけたのに
蒼空くんはあたしに背を向けて、黙っていた。