危険なペット様との関係



なぜだか、あたしはユウに担がれている。



なんかこのパターン、前にもあった気が…



「お、下ろしてっ!」


「…あんまり動くと落ちるぞ。」



ユウのその言葉で、あたしの動きがピタリと止まる。



下ろして、とは言ったけど…



落ちるのはやだ…!!



強張ったあたしを見て、ユウが満足そうに頷いた。



うぅ…悔しい……



悔しい…けど………



落ちるのが怖くて動けない。



そのまま何の抵抗もしないまま、ユウは少し歩いたところで止まった。



そして、そっと床に下ろされる。



顔を上げたあたしは絶句した。



だって…








「なんでお風呂…?」



今の流れ、絶対にお風呂に入る雰囲気じゃなかったでしょ。



そう思って、後ろを振り向いたあたし。



「え?!ちょっ…何してるのっ?!」


「何って、脱いでるんだけど?」



“見てわからない?”



そう言いながら笑うユウ。



いや、そういうことじゃなくて…



なんで脱いでるのかって聞いてるんだけど…














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