危険なペット様との関係



あたしの言葉が意外だったのか、ユウは首を傾げた。



「入浴剤…入れてもいい…?」


「…あぁ」


「あたしがいいって言うまで、入ってこない?」


「……あ、あぁ」



なんか躊躇いがあったような気がするけど…



それならいい、かな…?



あたしはユウを脱衣所から追い出して、ふぅ…とため息をついた。



えっと、まずは…



脱衣所にある棚から、白濁色の入浴剤を取り出す。



それを普段の倍以上、湯船に入れてみる。



あっという間に湯船の中のお湯は、白く濁った。



試しに手をつけてみると、ほとんど見えない。



これでよし、と。



あたしは着ていた制服を脱いで、浴室に入った。



ポチャン──



湯船に浸かると、後悔の波が押し寄せてくる。



あたし、なんで一緒に入るなんて言っちゃったんだろ…?



うぅ……ユウ、本当に入ってくるのかな?



「…奈央?いい?」


「は、はい…っ」














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