マイナス20cm



「みっちゃーん!」


親友の舞があたしを呼びながら
遠くから大きく手を振っている。

そんな舞につられてあたしも
小さく手を振り返した。



「舞、おはよっ。」


いつもはマスカラたっぷり
つけまもしている舞の顔に今日は
めずらしくナチュラルメイクが
丁寧に施されていた。


「おはよう、みっちゃん♪」


そう言った舞のゆる巻きに
された髪がふわりと揺れる。

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