顔のない天使
深い森の花畑
明るい日差し、
柔らかいお日様、
暖かい草花。
楽しい小鳥達の歌声。
私は目を覚ます。
街から少し離れた小屋に私は一人。
小屋から出て食パンを片手に花畑に向かう。
"おはよう"
小鳥達にあげていく。
色んな声で鳴く小鳥達。
色鮮やかな羽根や、パタパタと飛び立てる翼。
私は羨ましくて、眺めるのが好きだった。
小鳥達は私にとまり、
ピヨピヨと話しかけるように
私を見つめている。
私は白い服を纏っている。
色鮮やかな小鳥達とは全然違う。
"綺麗ね、あなた達は"
私は毎日小鳥達とこうして
日々を過ごしていた。
< 1 / 13 >