キミと見た空
分かってないねぇ、あんた。
「わたし、親いないから」
ここにはね。
あっ!!
私今、誤解を招く言い方したような…
「今のは気にしないで。そういう意味じゃ…」
「黙れ。強がんなくていい。辛いこと言わせたな。ゴメン」
ウ…ソ…
徳崎くんが謝った…??
「別に…気にはしないけど…??」
だって、親いるし。
「…そっか。ならいい」
そう言うと、徳崎くんは黙ってしまった。
キキキィー
「啓太。待たせたな」
「おぅ。ごめんな呼び出して」
「別に、啓太のムチャブリにはもう慣れた」
「そっか」
今この人、徳崎くんのこと『啓太』って…呼んだ…よね…??
っていうか、わたしの存在消えてません??
「あ、あの…」
「ん??啓太、この子誰だよ」
「あぁ、こいつ??こいつは俺の高校の学級委員長」
「学級委員長??」
「そっ!!」
「名前は??」