キミと見た空
「…はい??」
よろしくって…、どういうコト??
私の心を読んだかのように、翔さんという人物は続けた。
「たぶんだけど、彩ちゃん、啓太の友達になったんだろ??これから俺としょっちゅう会うことになるぞ」
「そうなんですか…??」
「そうなんです!!ってコトで、よろしく」
「よろしくお願いします」
この先どうなんのかな…わたし。
「で??啓太。これからどこ行く気??」
「どこって、決まってんじゃん」
そう言って徳崎くんは翔さんに耳打ちした。
意味を理解したのか、
「よし、行くか。啓太、彩ちゃん、車乗って??」
「あいよ」
「は、はい」
バタン―
閉めると同時に車は動き出した。
結局どこに行くんだろう。
わたしにだって、行くとこ知る権利、あると思うんだけど。
まぁいっか。
着けば分かるし。