キミと見た空
♪徳崎香哉=啓太♪
―車内―
「なぁ、翔さん。彩、どう思う??いけるか??」
「そうだなぁ、彩ちゃんの意志があればいけると思う」
いける??
何が??
っていうか、その前に…
「あ、あの…」
徳崎くんに、目で訴える。
すると、気づいたのか、
「あぁ、この人??この人はオレのマネージャーの山木橋翔。ちなみに、会話から分かるだろ??オレはトップアイドルの啓太だ」
山木橋翔…。
なんか聞いたことある気が…
「あ、あの。山木橋さんって…おいくつですか??」
「俺??俺は23だけど??」
23歳…かぁ。
確かあの人も…
ってことは…
「あーっ!!」
「な、なんだよ!!」
徳崎くんが少しキレぎみに言った。
「ご、ごめん。あの、山木橋さんってもしかして…山木橋財閥の…」
私がそう言うと、少し険しい顔をしたがまたすぐ穏やかな顔つきに戻った。