キミと見た空
わたしは会長として、絶対に徳崎くんを見捨てない。
そうだ!!
「徳崎くん、わたしと友達になってよ」
「えっ??あぁ」
「隣同士、仲良くしようね」
「当たり前だろ」
なんでオレ様なんだ…。
トイレに行くと言って徳崎くんは教室から出て行った。
すると、
「ちょっと彩。徳崎ってアノ人なの??」
「えっ…、うん」
「全然違うじゃん。あの日のアイツと」
いきなりアイツって呼んでるし。
「わたしは関わらないよ」
美咲がそう言うと、
「わたしも…。彩ちゃんもやめとけば??」
花までそうやって…。
「ううん。わたしは徳崎くんの友達だもん。それはムリ」
「ハァ…。彩、どうしてあんなヤツの友達になんかなったの??」
「あんなヤツって…、美咲ひどすぎるよ。まだ来たばっかりなのに、なんで決めつけるの??人は顔じゃない、見た目じゃない、中身なんだよ!?そんなに気になる??あの日はたまたまメガネしてなかっただけで、実際に目が悪いだけかもしんないじゃん。なのにそうやって見た目で決めつけて中身を見ようとしない。それじゃあ何もはじまらないよ??もう少しよく見てあげなよ」