懐中時計
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「きりーつ、きをつけ、れい」
いつものように学校が始まった。
でも今日は少し違うのだ。
ポケットにあるものが入ってる。
今は女の先生の授業だった。
この先生は授業中、クラスの3分の2を
寝かせてしまうって有名なのであります。
ポケットから昨日貰った時計を出して見てみた。
蓋はきらきらしてきれい。
暗い所で光るかな。
と、いろいろ考えていた。
そして時計を少し前に出した瞬間、
「あっっ!」
後ろから声がした。
みんなが一斉にその人をバッと見た。
私も見た。
そしたら何でだろう、目が合った。