懐中時計
次の日、
貰った時計を学校で眺めていたら
「ねぇねぇ、その時計どうしたの?」
中学の時からの友達のまりちゃんが尋ねた。
「なんか貰った。」
「ほぉ、だれに?」
これは中谷くん。バスケ部でかっこいい。
隣の席になってからよく話すようになった、友達。
「えっと…」
私が話していると高遠くんが
教室に入ってきた。
そんで、こっちの方を見た瞬間、
口をおっきく開けて
慌てだし、
「なんだかなあ~。白髭のーおgga?!」
口をおっきな右手が塞いだ。