ひねくれ双子の険しい恋路
第4章
1.
梨沙……。
もしかして、今の話聞いてた…?
『り、梨沙。朝日先に行くって言ってたよ』
とりあえず、伝言を伝えた。
これで、すんなりいってくれれば…。
「あ、うん…」
よし、そのまま教室へ…。
「お前さぁ、俺の言葉聞いたんだろ」
一夜が梨沙に話しかけた…。
どうして言っちゃうの!?
でも、どっちにしろ確かめなきゃいけなかったか…。
「……聞いた」
そんな…。
梨沙にばれちゃった――……。