ひねくれ双子の険しい恋路
玄関にはすぐに着いた。
あたりはシーンとしてて、誰1人いない。
今は授業中だし、あたりまえか。
1人で納得して、下駄箱を開けた。
うん。
特に変わったことはない。
もしかして…と思って梨沙の下駄箱を開けてみた。
『やっぱり…』
中には、手紙が4通。
――悪いけど、勝手に見るね。
…結果、女子の呼び出し2通、告白2通。
あたしが行かなきゃ、梨沙が危ない。
――でも、行けない…。
あたしは、携帯を開いた。
to:福田朝日
sub:
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あたし、用事あって
帰るから。
梨沙から絶対に離れ
ないでね。
絶対だよ。
頼れるの朝日しか
いないから…。
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これで大丈夫だよね。
朝日なら、梨沙を守ってくれる。
あたしは携帯をしまって、玄関を出た。