ひねくれ双子の険しい恋路



――――――
―――




『やっと着いた…』



あたしの目の前には、少し懐かしい家。


何気に携帯を開いた。


【07.01 Fri P.M 4:35】


……今まで気付かなかったけど、もう7月なんだ。


この間まで6月じゃなかったっけ?



『時間って怖い…』



ってことは、この家に帰ってくるのは約3カ月ぶりかぁ…。


なんか緊張するな。



あたしは、玄関にあるチャイムに手を伸ばす。



《ピンポーン…》




あぁ、懐かしい。

この音さえも。




――タッタッタ。




家の中から、足音が聞こえた。

それはどんどん玄関に近づいてくる。



――ガチャッ!


「はーい、どちらさま…」



足音はそこで止まり、びっくりした様子であたしを見てた。







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