ひねくれ双子の険しい恋路


「梨沙も突然のことでどうしたらいいかわかんなくなっちゃったんだよ」


『うん…』



「おまたせしました」



店員さんが料理を運んできた。



「おいしそー!」


そこでいったん話が切れた。


『うん、すごくおいしそう』



「「いただきます」」



お姉ちゃんと声を合わせて、食べ始めた。



『おいしい』

「だよねぇ」


ちょっとのほほんとした気分。



「で、話を戻すけど、砂希はどうするの?これから」


お姉ちゃんはそう言ってから、フォークにきれいにまきついたパスタを1口食べた。



『とりあえず月曜日には戻って、普段通りにするよ』



あたしもパスタを1口分巻き取って、食べた。



「そっか。まぁ2人の問題だし、2人で解決するのが1番いいと思う」


『うん』


「でも、ちょっとしたアドバイスくらいならできるかも。なんかあったら頼って」


お姉ちゃんは笑いかけてくれた。




『じゃあ1つ聞いてもいい…?』



頼っても、いいかな。

お姉ちゃんだったら、なんて言ってくれるかな。



「どうぞ?」




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