ひねくれ双子の険しい恋路


―――――
――


あっという間に午前中は終わり、今あたしは梨沙とお昼ご飯中。


もうご飯終わるけど、あたし達は一言もしゃべってない。



『ごちそーさま』

「……」

『さ、行くよ梨沙』


「えっ!?」


あたしは梨沙の腕をぐいぐい引っ張って、屋上階段へ向かう。


梨沙は慌ててた。

まぁ、朝日との約束じゃ、梨沙の名前は出てこなかったしね。






梨沙をつれて、屋上階段に着いた。


『梨沙は屋上にいて』


「え?」


あたしは強引に階段をのぼらせた。


『朝日が来て、3分たったらでてきていいから』


「3分?なんで?」


『いいから』


「うん…わかった…」


あんまり納得してない梨沙を、無理矢理屋上に出した。



「おーい、砂希。きたぞー」


っと、ちょうどいいタイミングで朝日登場。



『おー。ちょっと話があってさー』



よし、頑張れあたし。


スタート、だ。





< 145 / 392 >

この作品をシェア

pagetop