ひねくれ双子の険しい恋路
―――――
――
あっという間に午前中は終わり、今あたしは梨沙とお昼ご飯中。
もうご飯終わるけど、あたし達は一言もしゃべってない。
『ごちそーさま』
「……」
『さ、行くよ梨沙』
「えっ!?」
あたしは梨沙の腕をぐいぐい引っ張って、屋上階段へ向かう。
梨沙は慌ててた。
まぁ、朝日との約束じゃ、梨沙の名前は出てこなかったしね。
梨沙をつれて、屋上階段に着いた。
『梨沙は屋上にいて』
「え?」
あたしは強引に階段をのぼらせた。
『朝日が来て、3分たったらでてきていいから』
「3分?なんで?」
『いいから』
「うん…わかった…」
あんまり納得してない梨沙を、無理矢理屋上に出した。
「おーい、砂希。きたぞー」
っと、ちょうどいいタイミングで朝日登場。
『おー。ちょっと話があってさー』
よし、頑張れあたし。
スタート、だ。