ひねくれ双子の険しい恋路



――――
――


「席つけー。今日はLHRだ。転入生の紹介と席がえと球技大会の説明ー」



担任の教師がおおまかな内容を言った。


「「また席がえか」」


「そこの双子ー、静かにしなさーい」


「「はーい」」


ちょっと注意を受けるあたしたち。

担任の事はよくわからない。


適当な人だとは思う。

…その口調からして。



「で、今日からこのクラスに転入生ー。紹介するから入っていいぞ」



珍しい、転入生なんて。


ここの編入テストしたんだろうな。

そこまでして入る理由がわからない。



――ガラガラ。



入ってきたのは、背の高い男子だった。


女子がヒソヒソし始める。


そんなにイケメン好きなのもこっちから見たら引くよ。



……あれ?

でも、あの顔どっかで見たことあるような…。


どこだっけ…。




「じゃ、自己紹介よろしく」


「はい」


爽やかな感じの男子で、クラスにニコッと笑いかけた。






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