ひねくれ双子の険しい恋路
―――……。
PPPPPP!!
時計のアラームがなってる。
『……朝だ』
「おはよ、砂希」
『ん、おはよ』
梨沙も起きてきた。
「どうしたの、砂希。険しい顔してる」
梨沙に、プッと笑われた。
『あぁ、ちょっと昔の夢見ちゃって』
「そっか、大丈夫?」
『うん、平気』
「よかった。あ、砂希。あたし今日はこのゲームクリアさせる!!」
梨沙の手には、ゲーム機とゲームソフト。
『あ、それね』
「ボスが強くってさぁ~」
『ハイハイ、頑張って』
「え~砂希も手伝ってよ」
『ちょっとだけだからねー』
「ありがとーっ」
“ありがとう”、か。
「砂希?おいてくよー」
『あ、うん』