ひねくれ双子の険しい恋路
「本人に聞けって、あたしはアンタに聞いてんのよ!」
「両思いなんて嘘よ!」
「そうそう!!あんな性悪女に両思いなんて絶対ないから」
ぶわーっと押し寄せる暴言の数々。
めんどくさーい!!
『じゃーなんて言えばいいんですか。本当の事言ったじゃん。あたしが嘘つけばそれでまた怒るでしょ?』
フー…とため息が出たあたし。
「……」
「……」
黙り込んだ目の前の人たち。
これは…もう終わりでいいのかな?
いいよね?
よし、帰ろ。
お腹減ったー。
『じゃ、サヨナラ』
あたしはその場をUターンして、校舎の方へ歩き出した。
――グッ
『あれ?』
急に両肩を2人に掴まれた。
「ちょっと待ちなさいよ」
「終わりだなんて一言もいってないじゃない」
肩を掴んであたしを止めたのは、同学年の2人。
まだ何かあるの…?
あたしはうんざりした目で2人を見た。