ひねくれ双子の険しい恋路
「……き。…さき。砂希ってば!!」
『ん……?』
目をあけると、梨沙の顔がドアップに。
『あはは』
ちょっと笑えた。
「何寝ぼけてるの。もう授業終わったよ?あ、それからね!!ついに倒したよ、最後の敵」
梨沙はすっごく嬉しそうにして報告してくれた。
『よかったじゃん。んじゃ、裏ボス頑張って』
「えー、まだいるの?」
『いるよ、いっぱい。そこで終わったらつまんないじゃん』
「梨沙、砂希」
誰かがあたし達を呼んだ。
あたし達のことを名前で呼ぶ人なんて、1人しかいない。
「「……朝日」」