ひねくれ双子の険しい恋路
第7章
1.
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「ただいまっ!!」
あの2秒の電話から約3時間後、梨沙は帰ってきた。
「「おかえりー」」
「砂希…と翔!?」
「久しぶり、梨沙」
「うん、久しぶりだね…じゃなくって!!」
『あぁ、ごめんね急に呼んで』
「うん……」
落ち着いた梨沙とあたしの空気は気まずかった。
だからか、梨沙はあたしの方に顔を向けなかった。
『……梨沙、ごめんね』
「…え?」
やっと梨沙はあたしを見てくれた。
『朝、ひどいこと言ってごめん』
本心で言ったわけじゃないけど、梨沙を傷つけたのは確か。
『ちゃんと、向き合うことにしたから』
「……何に?」
梨沙は複雑な表情をしていた。
『梨沙に、一夜に、静夜に……自分に』
梨沙はあたしの向かいのソファに座った。
翔はあたし達に背を向けるように床に座って、音を消してゲームをしてた。
『だからさ、あたしの話、聞いてくれる……?』
梨沙は頷いてくれた。