ひねくれ双子の険しい恋路


それからみんなでご飯を食べた。


夜、お風呂上がりにおいしいプリンを食べた。


で、みんなでテレビ見ながら雑談。


あたしはこの時間が大好きだ。

それはきっと、梨沙も一緒だと思う。


うん、一緒。

満足そうな梨沙の顔見てると、あたしも嬉しくなる。


でも、まだ解決できてないことがある。


『梨沙、ちょっと』

「?」


あたしは梨沙を連れて2階の部屋に上がった。


ガチャ。


「何?」


シンプルなカーッペットの敷いてある床に座った。


『あたし、ちゃんとけじめつけてくるよ』


そう言うと、梨沙は真剣な表情になった。


「うん、それがいいと思う。でも…」


『でも?』


「また麻生静夜が狂ったら砂希危ないじゃん…」


梨沙はショボンとした。


決着はつけてほしいけど、

あたしのことが心配。


そう思ってくれてるみたい。


『同じ失敗は2度も繰り返さないから』


あたしはニッと口角を上げた。


「だよね、砂希はそんなことしないもんね」


梨沙も笑った。


「でも、危なくなったら大声出すんだよ?あたしや朝日に電話するんだよ?」


『ぷっ。小学生のお母さんみたい』


「ちょっと、真面目に心配してるんだから」



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