ひねくれ双子の険しい恋路
2.
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今日は月曜日。
あたしは今、屋上近くの空き教室。
麻生静夜を待ってる。
あたしは学校に登校してるけど、「用事が合って遅刻」ということにしてある。
あんまり学校サボりすぎちゃ、単位危ないし。
――ガラガラ。
「来たよ、砂希ちゃん」
来た――…。
この顔、アレ以来見ていない。
『そこでストップ。それ以上こっちに来ないで』
麻生が入って来たところで止めた。
あたしは、ベランダの出口に寄り掛かってる。
ここなら、何かあってもすぐにベランダから逃げられるから。
「うーん、まぁいいけど」
『アンタは信用できない』
「そりゃそうか」
――……。
会話が途切れて静かになった。
でも、これじゃダメ。
相手を待つんじゃなくて、自分からいかなきゃ。
『この間の膝蹴り、正当防衛だからね』
謝る気ゼロ。
これは当たり前。
「あぁ、うん。俺が悪かった。それは謝る」
…意外と素直に認めたな。