ひねくれ双子の険しい恋路
2.
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それから数日。
エリカは授業間の休みに毎回一夜に会いに来て、昼休みもずっと一緒に居る。
梨沙と朝日と一夜とあたしの4人で昼を食べることはなくなった。
朝日はエリカのことダメで、それは梨沙もあたしもそう。
一夜はそのことに対して何も言わなかった。
たぶん朝日と何か話したんだと思う。
だから、あたしと一夜が話す機会もめっきり減った。
「一夜いるー?」
……ほら今日も声が聞こえる。
そして、決まって梨沙の機嫌が悪くなって、朝日は黙り込む。
一夜は普段通り。
口数が少ないのもいつも通り。
あたし達3人の言葉前よりも少なくなった。
「……ねえ砂希」
『なに?』
梨沙の声色から、不機嫌であることはすぐに分かった。
「どうするのアレ」
梨沙は一夜と一緒に居るエリカの方を見た。
『うん……』
何も考えてない。
どうすればいいのかだってわからない。
「砂希は、どう思ってるの?」
あたしの心が迷ってるのに気付いたのか、梨沙は少し優しくあたしに問いかけた。