ひねくれ双子の険しい恋路
3.
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――
『で、なんで一夜はここに居るの?』
布団に戻ったあたしは、一番最初の疑問を投げかけた。
「アイツが……静夜が連絡くれた」
『えっ』
確かに、ここまで運んでくれたのは静夜。
だけど、静夜がみずから一夜に連絡をとるなんて意外すぎた。
と、ちょうどその時。
キーンコーンカーンコーン…。
チャイムが鳴った。
……そういえば、授業中だったんじゃないの。
「メールで、“あと30秒で電話するから教室出ろ”ってな」
『え、それで、静夜はなんて言ったの?』
すごく気になる。
疎遠だった2人の、会話が。
「…………」
黙り込んだ一夜。
『なに?どうしたの、気になるんだけど』
「それは俺が教えてあげるよ~」
シャっとカーテンを開けて入ってきたのは、ニコニコしている静夜だった。