ひねくれ双子の険しい恋路
『梨沙、目覚めた?ここ保健室』
「……なんで保健室?」
『梨沙、倒れたんだよ。熱あるの』
「そーなんだ。で、砂希1人であたしをここまで運んできてくれたの!?」
『無理無理。絶対できないよ。ほら、そこの人がね』
梨沙はあたしの目線に気付いて、朝日の方を見た。
「え……朝日?」
相当驚いていたらしく、梨沙は目をまんまるくしていた。
「おい砂希、さっきから俺への扱いがひどい」
「なんで朝日!?」
2人して違うこと言わないでよ、まったく。