ひねくれ双子の険しい恋路


――――――






――あーあ。



あたしは今、放課後の屋上で一人きり。



携帯が、メールや着信があったことを知らせるためにチカチカと光っている。


ちらりと開けば、そこにはほとんど菜々の名前。


『ごめん、菜々』


こんな気持ちで誰かに会いたくない……。



その原因は、今ならほんの数十分前。







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