ひねくれ双子の険しい恋路
ガラガラ…。
入学式はサボるけど、一応荷物を置いていくために、教室に入った。
あたし達は、1-A。
高等部のクラス分けは、中等部卒業の時に発表されていた。
教室の中が一瞬静かになって、あたし達の方に視線が集まる。
これも中等部の時から何も変わってない。
(そう言えば、あの双子と同じクラスだったっけ)
(性格悪いよね…。あたし苦手)
(わかるわかる!あたしもキラーい)
ほら、この手の話ももう慣れた。
「砂希行くよ」
『うん』
自分の席にかばんを置いて、教室を後にした。